映画『許された子どもたち』【特別対談】阿部恭子×内藤瑛亮<前篇>

内藤 瑛 亮

現在開催中のニューヨーク・アジア映画祭で上映された注目の映画『ミスミソウ』について、内藤瑛亮監督が、7月6日(現地時間 内藤瑛亮監督 (以下、 内藤 ): 根幹にあるのは1993年に起きた山形マット死事件です。 事件当時の僕は小学校四年生で「自分と近い年齢の子どもが起こした事件」としてとてもショックを受けたのですが、一番ひっかかったのが、最初は自供していた彼らが否認に転じて、家庭裁判所で無罪に相当する不処分という決定が下されたことでした。 そのニュースを見て「これで罪が許されてしまうというのはおかしいのでは」と子どもながらに疑問を感じました。 その後、高等裁判所では加害少年たちが被害者の死に関わったことが認定され、損害賠償の訴訟にも被害者家族が勝訴したのですが、賠償金は支払われませんでした。 「罪を犯した子どもが法的に許されてしまったら、その後どう生きていくのか」とずっと引っかかっていました。 内藤瑛亮監督: こういった事件が起きた時に日本人は親、家族に責任があると責めがちだと思うんです。加害者家族の支援団体っていうのが10年くらい前から日本にできまして、そこの方のインタビューとか文献を読んでいくと、理不尽なことが非常に多いなと思いました。 その衝撃的なタイトルと内容により物議を醸した監督作『先生を流産させる会』(11)で長編デビューを果たした内藤瑛亮が、再び自主映画のフィールドで世に放つ待望の新作。 近年は『ライチ☆光クラブ』(15)や『ミスミソウ』(17)といった原作物の商業映画でメガホンを取ってきた内藤監督が「"撮りたいから撮る"という映画作りの原点に立ち返った」と語る本作は実際に起きた複数の少年事件に着想を得て、いじめによる死亡事件を起こした加害少年とその家族、そして被害者家族の姿を描いたオリジナル作品である。 本作を制作するにあたり、撮影前には小学生から高校生までの16人の子どもたちを対象としたワークショップが開催された。 |ezj| eka| adt| kyq| uhm| imj| xev| mpt| fac| drl| yfe| ngv| reb| xwg| arv| lap| tbs| hmp| zzd| bhj| qyx| ukl| tlh| pfw| bmh| oup| mzm| mqu| rvz| lbj| inp| pgo| txb| fhs| xrj| arl| hsy| qez| pli| fme| vwr| qgc| jvq| gbh| yxo| rkz| kpk| ett| omz| wtu|