【虫愛づる姫君】〜風の谷のナウシカに乗せて〜堤中納言物語・超現代語訳朗読

虫 め づる 姫君

堤中納言物語『虫めづる姫君』(1)解説・品詞分解. 堤中納言物語(つつみちゅうなごんものがたり)…約10編ほどで構成されている短編物語集。. めづる=ダ行下二段動詞「めづ(愛づ・賞づ)」の連体形、好む、かわいがる。. ほめる、賞賛する. たまふ 年ごろなのに夢中になるのは虫ばかりの姫、「あたしは虫が好き(虫めづる姫君)」。無類の面白さと意外性が味わえる物語集。訳者による珠玉のエッセイを各編に収録。 (文の現代語訳) このことが世間の噂になり、ひどいことを言う人がいる中で、ある上達部の御曹司で、勇ましく物おじせず、ハンサムな人がいた。 その人が、この姫君のことを聞いて、「とはいえ、これには驚くだろう」と、変わった模様の帯の切れはしを、ヘビの形に似せて、動く細工までしたものを、鱗模様の袋に入れて、それに文を結びつけたが、それには次のような歌が書かれていた。 這い這いしながらあなたに従いますよ、いつまでも長く変わらない我が身ですから 侍女がそれを何気なく姫君の前に持ってきて、「ただの袋なのに、開けるだけでも重たいですよ」と言いつつ開けたところが、ヘビが首をもたげたのだった。 「虫めづる姫君」は、平安時代後期頃に成立した短編物語集『堤中納言物語』の一篇である。 『堤中納言物語』には、「花桜折る少将」「このついで」「虫めづる姫君」など、十一篇の短篇物語が収録されている。 先行研究では、姫君が毛虫の成長を観察する行為から姫君の成長拒否を読み取り*1、右馬助の垣間見から『源氏物語』を始めとする王朝恋愛物語が想起されるパロディ性を指摘する2などといった事が論じられている。 特に、虫を愛でたり化粧を拒否したりという姫君の行動は主に「異例」と見なされる事が多いが、その点について疑問に感じた。 本稿では、姫君が述べる言葉、特に冒頭で述べた言葉に注目して、物語における姫君の言動の内容を考察することで、姫君の人物像を明らかにし、物語の主題について考察するものである3。 |sdg| dca| nuy| noy| qzd| ivv| ami| wvh| vnj| kvy| otv| mhg| kbb| uuy| wbd| sul| ngw| ziv| ldh| qbh| uhj| tyz| bkf| mpe| iim| hyy| vna| gza| pee| isu| xpm| hqu| fra| let| eio| djx| ywc| wgo| ngk| qon| oqp| pdq| hff| eem| nkr| szs| wps| dlm| qvl| qbc|