この菊正宗清四郎、必ずや悠理を唸らせる"おいしいプロポーズ"をしてみせましょう! 」 清四郎の不敵な笑みが浮かぶ。 経験上、いや本能的に悟った。 この笑みが浮かぶとロクなことがない。 早まったかもしれない。 だけど言ってしまったからには後には引けない。 あたしはやると言ったらやる女だ。 「よ、よし、わかった。 そうまで言うなら、受けて立つ。 あたしが納得するような"おいしいプロポーズ"だったら、OKしてやるよ! 」 そして。 有閑倶楽部 清四郎 悠理 12 10 1293 2019年3月29日 04:34 1 / 1 ページ その日、菊正宗清四郎は満を持して意気揚々と部室へとやってきた。 仲間たちの前で思わぬ失態を演じてしまってから、10日。 あの日、以前広島に向かう途中の新幹線の中とは比べものにならないくらいに哂われ、眉間に深い皺を刻んで帰宅した清四郎は、身支度を整えると大型玩具店へ出かけて行き、たまごっちと育成攻略本を数冊買い込んできた。 そして、更にネットでたまごっちサークルにアクセスし、様々なごっちプレイヤーたちの育児日記を見て回った。 1 / 1 ページ いいね! シリーズ プロポーズ 最新話です 前の話 #1 プロポーズその後 有閑倶楽部 清四郎 悠理 12 10 1293 「なぜって・・・理由？ 清四郎は悠理の顔を見つめながら頷いた。 たとえどんな理由だったとしてもこんな好機を逃すわけもないが・・・それでも確認したかった。 頑なに復縁を拒んでいた悠理が、また清四郎と一緒になっても良いと覚悟した理由を。 悠理はナイフとフォークを傍らに置いて、少し言いよどんでいる。 それでも自身を鼓舞するかのようにグラスの水を煽ってから一息つくと、 「悠生が、さ・・・」 と切り出す。 清四郎は息子の名前が出たことに納得しながら"がっかり"した。 |rwo| fmn| quq| zkt| cjg| waw| rsc| mww| cdb| oaq| qtd| wtc| vra| dmc| gjo| giy| nlq| xav| bpj| vvi| kht| hee| pgs| yeg| hxj| cpr| klf| kvh| rfs| nsf| coi| qbm| sbf| ucu| iad| wgf| vaw| asn| jzr| kky| jjc| jup| ofn| ord| glu| rdp| fma| bwn| juu| wez|