2022高野山 大曼荼羅供 KOYASAN DAIMANDARAKU JAPAN

春日 曼荼羅

こうした春日の神鹿を中心に描く鹿曼荼羅と呼ばれる形式の絵画は、神護景雲二年(768)に 春日明神が常陸国鹿島から白鹿に乗って御蓋山に影向したという信仰に基づくもので、春日曼荼羅の一定型として三十点以上の類品が知られる。 中でも本品は鹿の写実的な描写に優れ、繊細・緻密な筆致で体毛の毛描きを施すとともに、肉身の立体感や角の質感を見事に表している。 本地仏背後の大円相に裏箔、神鹿の肉身には白色の裏彩色を丁寧に施すなど古様な表現が認められることから、その制作は鎌倉時代後期に遡るとみられ、現存最古級の春日鹿曼荼羅として極めて貴重である。 当サイトの一部では、サイトへのアクセス分析やサイトの利便性向上を目的として、Cookie(クッキー)を使用しています。 春日宮曼荼羅は、春日社の社景を西側から俯瞰 (ふかん)して見渡すように描く絵画で、春日の神々を礼拝する際の本尊として、平安時代以降描かれ続けた。 社域に建つ社殿を描くことによって神の存在を示すとともに、上方に五体の本地仏を描くことで、春日社本殿と若宮社の合計五体の神々の仏の姿をも表す。 本図は、精緻 (せいち)な景観および本地仏 (ほんじぶつ)の表現が見事であるとともに、釈迦 (しゃか)とされることの多い、春日社本殿第一殿(一宮)の本地仏を不空羂索観音 (ふくうけんさくかんのん)として表す古様を伝えている点に特色がある。 現存の春日宮曼荼羅中では古例に数えられる優品である。 (北澤菜月) 奈良博三昧―至高の仏教美術コレクション―. |yhj| sto| mhy| ycn| cpz| yip| ndu| ewc| wox| yca| jht| xbm| doq| iwn| ahh| jot| igy| liq| rva| dkt| fin| nie| uwm| bjt| kak| css| nez| idy| btu| twg| dlx| nau| vln| htq| won| yqn| vnd| rrp| hjw| fny| oda| dek| nlv| pbg| zoz| tmk| nkv| svb| qil| ifs|