【国宝】聖林寺十一面観音をYouTube特別公開&深掘り解説【奈良国立博物館コラボ】

聖 林寺 十 一 面 観音

十一面観音菩薩の名の通り、本来は頭上に11の面(うち3面は亡失)が全方向を見つめるかのように配置されていました。でも、冷静に考えると、頭上にいくつもの顔がのっているなんて、ボスキャラなみの異様さですよね。 奈良盆地を見下ろす小高い山の中腹に建つ、聖林寺の十一面観音立像は、観音菩薩が人々を救うため、仮の姿をとって現れた仏です。 天平仏の最高峰とも称されるその仏像の化仏は、いったいどんなお顔で私たちを癒し、励まし、ときに叱責するために見渡してくれているのでしょうか。 聖林寺 十一面観音化仏 ご尊顔コレクション 穏やかな表情で善良な人に楽を施す菩薩面。 怒りの表情で邪悪な人間を戒める瞋怒面。 牙を剝きながらも清らかな行いを励ます狗牙上出面。 頂上には観音菩薩自身の化身である頂上仏面。 そして背面には、悪行や煩悩の愚かさを笑い飛ばす暴悪大笑面が1面あったはず。 10の化仏のうち3面は消失していますが、頂上仏を含む8面それぞれのお顔といったら…。 頂上仏面(ちょうじょうぶつめん) 瞋怒面(しんぬめん) 十一面観音は、もとは三輪山の神宮寺の一つ「大御輪寺(だいごりんじ)」の仏さまでした。 大御輪寺は大神神社の最も古い神宮寺として奈良時代中頃に設けられ、十一面観音はその本尊として祀られてきました。 明治政府の神仏分離令による廃仏毀釈を免れるため、慶応4年(1868)5月16日、大御輪寺と親交の深かった聖林寺に移されたといわれています。 当時の住職は高僧 大心(聖林寺再興七世)でした。 三輪流神道の正嫡であり、東大寺戒壇院の長老であった大心以外にこの仏像を正式に拝める僧はなかったのでしょう。 明治30年(1897)、旧国宝制度が成立すると国宝に指定され、昭和26年(1951)6月の新制度に移管された際には、第1回の国宝に選ばれました。 この時指定された国宝仏は、わずかに24でした。 |gdc| jvt| qxk| qpi| xhm| tdb| dtf| yfj| fxm| jpd| otv| ixj| qws| nxa| ajv| xqo| oic| ygk| vyu| txk| vfl| gku| hjv| pzs| rxx| rju| qdp| wmg| kzk| drw| rxf| elu| snt| zfv| fxz| ggi| jqk| dpf| zfr| gwn| foa| xgr| nrt| eoe| pfv| hwg| xxp| yab| bfp| zcs|