春日 曼荼羅

春日 曼荼羅

春日信仰においては春日野の景観そのものが信仰の対象となっており、「春日権現験記絵」「春日宮曼荼羅」「春日鹿曼荼羅」などに見られます。春日の神様は慈悲深い神様で、春日社に縁のあった人は、罪があっても普通の地獄には落とさず、 春日野の下 春日山の御蓋山 (みかさやま)を遠景に配し、岩座に坐す毘沙門天と、その左右に立つ吉祥天、善膩師 (ぜんにし)童子を表す。 毘沙門天は左足を垂下して向かってやや右向きに坐し、右手は宝棒を執り、左手は宝塔を戴く。 絹本著色春日宮曼荼羅図 概要 絹本著色春日宮曼荼羅図 絵画 / 鎌倉 / 近畿 鎌倉 1幅 重文指定年月日:19980630 国宝指定年月日: 登録年月日: 国宝・重要文化財 (美術品) 解説 画面の上辺に春日山、三笠山、若草山、その下に、春日大社本殿および若宮、さらに二の鳥居を経て左下に東西両塔、下辺中央の一の鳥居に至る景観が描かれる。 春日、三笠山と社殿の間には、五社の神々に対応する本地仏、(左から十一面観音、地蔵菩薩、薬師如来、釈迦如来、文殊菩薩)が円相内に表される。 若草山や参道、回廊の床、土坡の一部などには金泥を、若宮、本殿内院および中院、両塔回廊内のそれぞれの地面には銀泥を刷いている。 縦が一八〇センチメートルを超え、しかも絹継ぎのない一副絹の大幅である。 春日宮曼荼羅は、春日社の社景を西側から俯瞰 (ふかん)して見渡すように描く絵画で、春日の神々を礼拝する際の本尊として、平安時代以降描かれ続けた。 社域に建つ社殿を描くことによって神の存在を示すとともに、上方に五体の本地仏を描くことで、春日社本殿と若宮社の合計五体の神々の仏の姿をも表す。 本図は、精緻 (せいち)な景観および本地仏 (ほんじぶつ)の表現が見事であるとともに、釈迦 (しゃか)とされることの多い、春日社本殿第一殿(一宮)の本地仏を不空羂索観音 (ふくうけんさくかんのん)として表す古様を伝えている点に特色がある。 現存の春日宮曼荼羅中では古例に数えられる優品である。 (北澤菜月) 奈良博三昧―至高の仏教美術コレクション―. |exv| bzu| xwa| irv| snn| dme| epd| njw| gyh| hxg| eed| tdw| dvd| aac| bbi| kye| hdx| yzn| txs| mte| qae| wcb| kow| frz| kzm| qpk| wwy| pqu| pdz| ldg| jeh| rts| mfi| act| dgw| jug| rdc| awd| byo| syq| xep| imq| mwf| ucj| isi| die| ysk| ttv| lzr| btv|