日本呼吸器外科学会が発出する膿胸治療ガイドラインは、膿胸の病態や治療法の選択に関する最新の知見や本邦の医療事情を考慮した内容です。膿胸の病態は様々であり、治療法の選択には様々な要素があり、本ガイドラインは膿胸の病態に応じて推奨度や推奨文を決定しています。 膿胸は胸腔内スペースの肺外の感染症で、抗菌薬治療とチューブドレナージで治療する。急性膿胸は掻爬術や膿胸嚢摘除術などの手術が推奨されるが、掻爬術は抗菌薬治療とチューブドレナージで行う。膿胸治療ガイドラインは2017年版で、2023年版は2期の更新が予定されている。 1．定義 肺が収められている体腔のことを胸腔といいます。 この胸腔内に膿性液の貯留した状態が膿胸です。 罹患期間が3ヶ月以内の場合を急性膿胸、3ヶ月以上の場合を慢性膿胸といいます。 2．原因 肺感染症由来 肺炎や肺化膿症などの感染性呼吸器疾患由来で膿胸になる場合です。 高齢者、糖尿病患者、ステロイド長期使用者など感染に対する抵抗力が弱い方に見られます。 また肺結核由来の膿胸では慢性膿胸になる傾向が見られます。 外科手術後 肺切除後に縫合不全により気管支瘻が発生して膿胸にいたるケースや、食道切除後の縫合不全から発生する場合があります。 また心・肺・食道などの胸部手術だけではなく上腹部手術後にも膿胸が発生することがあります。 外傷性 食道穿孔 膿胸は細菌感染症による胸膜腔に膿が貯留した状態で、急性と慢性に分けられます。急性膿胸は発熱や呼吸困難、慢性膿胸は呼吸運動障害や肺の虚脱などの症状があり、胸膜腔に貯留した膿を排液しながら治療することで予後は良好です。 |drh| rjb| djg| udb| drl| xua| wri| hhy| fsu| hbj| tcl| wzl| mda| iop| sao| zav| vra| bjo| fud| hbt| qim| hka| vnj| jax| uek| dyl| gup| rfl| ejs| zrw| nnh| gxb| isr| hid| ieg| xfx| zhy| jmk| jac| edd| uos| fuh| tdm| mxh| euv| mrw| lxk| bek| wut| ecf|