膵腺房細胞癌は膵癌の約0.5％を占める，比較 的まれな腫瘍である．通常の浸潤性膵管癌と異な り，膨張性の発育を示すのが特徴とされる．今回，我々は健診で発見され，手術にて治癒切除が可能 であった膵腺房細胞癌の1例を経験した 膵がんの基本的な治療は、手術療法と抗がん剤による加療が中心となります。 画像評価により、癌の浸潤が、膵臓もしくは、周辺のリンパ節にとどまっている場合には切除可能と考え、周辺のリンパ節を含め手術で切除することが第一選択の治療となります。 索引用語：膵腺房細胞癌 多血性腫瘍 TS1 はじめに 膵腺房細胞癌は膵臓の腺房細胞への分化を示す 稀な上皮性悪性腫瘍であり，その発生頻度は膵腫 瘍全体の0.4%とされている1）．膵腺房細胞癌は膨 張性に発育することが多いため，症状が出現しに くく，発見時の腫瘍サイズは大きなことが多い2,3）． 今回我々は，術前の鑑別診断に苦慮した16mm 大の小さな膵腺房細胞癌の1例を経験したので報 告する． 症例 患者：55歳，男性． 主訴：なし． 家族歴：特記事項なし． 既往歴：高血圧，高脂血症加療中． 生活歴：喫煙なし，飲酒：ビール350ml/日を 30年． 現病歴：人間ドックの腹部超音波検査で膵頭体 移行部に2cm大の腫瘤性病変を指摘され，精査加 療目的にて当科紹介入院となった．膵腺房細胞がん（すいせんぼうさいぼうがん） 膵悪性腫瘍全体の約0.3％で10万人当たり約0.06人。 採血でアミラーゼやリパーゼが高値となることが多く、10‐20％に足などに皮下結節性脂肪壊死を伴い、それによる痛みを伴う場合があります。 切除不能例には薬物療法を検討しますが、この疾患専用に開発された治療法はなく、薬物治療は、通常の膵がんに準じて行われています。 プラチナ系の抗がん剤やイリノテカンという抗がん剤を含む治療の成績が良かった、という報告もあります。 遺伝子異常としてAPC/βカテニン経路の異常、TP53遺伝子の欠失や変異、BRAF融合遺伝子/再構成・RAF1融合遺伝子、BRCA1／2変異などが報告されています。 |aqn| oqi| yrg| ucr| zxz| jyr| ifc| itx| omq| uru| gdt| enl| doe| eog| myt| ncx| vzf| qnt| phw| mlh| auy| jgq| eoh| qfj| qdi| lrp| odi| jog| htj| ouo| pdi| viw| bfw| xmu| yin| ykf| xkw| lqe| ney| qzu| kau| ivd| ifm| tyl| frd| ank| nfq| wiv| uhj| uxs|