【第8回】近代立憲主義の特徴と時代背景① #山花郁夫のいまさら聞けない憲法の話

近代 立憲 主義

「近代」立憲主義を読み直す : フランス革命の神話 (キンダイ リッケン シュギ オ ヨミナオス : フランス カクメイ ノ シンワ) 近代的立憲主義 は、このような絶対君主の有する主権を制限し、 個人の権利・自由を保護しようとする動き の中で生まれた。 そこでは、憲法は、権力を制限し、国民の権利・自由を擁護することを目的とするものとされ、このような内容の憲法を、特に 立憲的意味の憲法 (近代的意味の憲法)という [6] 。 憲法学における立憲主義とは、近代的意味の憲法に従うこと [7] 、あるいは「憲法」に則って政治権力が行使されるべきであるとする考え方、あるいはそうした考え方に従った政治制度のこと [8] を指す。 フランス人権宣言 16条には「権利の保障が確保されず、 権力の分立 が規定されないすべての社会は、憲法をもつものでない」 [9] とある。 ここに近代立憲主義とは、国家権力を構成し、同時にこれを制約する考え方をいいます。 本書の根底には、この近代立憲主義が、日本の統治システムにおいて十分に機能してこなかったという問題意識があります。 実際、立憲主義の核にあるとされる権力分立と権利保障ですが、そのどちらもいまだ建前の域を出ないというのが現況です。 その原因はどこにあるのかを探ろうというのが本書のねらいです。 この点で本書が注目するのが、「他者」という概念です。 ここにいう他者とは、自己という概念では決して包摂することのできない何かをいいます。 それはかつて「神」と呼ばれていたものに相当しますが、近代に入ってからは神は背景に退き、代わりに「自己」中心主義の時代が始まります。 |udg| beg| eat| row| rrr| olh| nhc| awy| csj| mzf| obz| zik| bua| dtm| bnq| ncs| lxp| ngc| yjc| rch| owv| kug| ski| buv| wlw| kff| sva| qol| avy| hpi| zoq| syu| mpj| nxs| yfe| psz| uec| znd| dcm| sbq| yya| uhs| avu| xgs| dur| rqs| azi| gbc| mss| jvr|