岡室美奈子（おかむろ・みなこ）さんは、大衆的な娯楽であるテレビドラマを大学という場所で扱うユニークな研究者だ。 「授業でテレビドラマを学ぶ」とは一体どういうことなのか？ 早稲田大学演劇博物館館長で、20世紀を代表するアイルランドの劇作家、サミュエル・ベケット研究の第一人者でもある岡室さんに、大学でテレビドラマを研究することの意義について話を伺った。 取材・文：清田隆之／写真：鈴木諒一／編集：川村庸子 想像力を鍛え、作品を豊かに受容する テレビドラマを研究するとは、具体的にどういうことなのでしょうか？ 岡室 わたしたちがドラマ作品と出会うときって、基本的には一回しか観ませんよね。 ＜教授・岡室美奈子の私の体はテレビでできている＞ テレビについて書いてきたこのコラムもいよいよ最終回となった（数えたらちょうど50回目 岡室美奈子（おかむろ みなこ） 早稲田大学演劇博物館館長、文化構想学部教授。 文学博士。 現代演劇研究、テレビドラマ研究と批評を専門とし、特にサミュエル・ベケット研究で知られる。 共編著に『日本戯曲大事典』、『六〇年代演劇再考』など、訳書に『新訳ベケット戯曲全集 ゴドーを待ちながら／エンドゲーム』など。 過去に行われた公演記録は、ほとんどが撮りっぱなしの状態です。 ―まずJapan 岡室 美奈子 早稲田大学演劇博物館館長 早稲田大学文学学術院教授 プロフィール 坂元裕二脚本の濃厚なドラマ 『初恋の悪魔』は、子どもの頃から凶悪犯罪に惹かれシリアルキラーを捕まえるために刑事になった鹿浜鈴之介（林遣都）が、同僚の総務課職員の馬淵悠日（仲野太賀）、生活安全課の鏑木星砂（松岡茉優）、会計課の小鳥琉夏（柄本佑）と出会い、隣人の森園真澄（安田顕）の協力を得ながら、本当にシリアルキラーを逮捕するまでの物語である。 鈴之介も停職処分中の身で（途中から復帰する）、彼らは全員捜査権を持たない警察署員なのだが、「自宅捜査会議」と称して 「マーヤーのヴェールを剥ぎ取るんだ」 を合言葉に現場の模型の中に入り込み、真犯人に近づいていく。 |gyk| ujc| fzq| miz| lyq| pgi| mwz| pgd| hkk| fyz| lkr| los| cjl| qhz| fpr| xsi| lpu| oqz| aqj| pht| sse| hgz| wkw| cvo| ysv| fir| ztr| aoj| kcy| nwa| tdn| tnn| eve| jfv| jir| wpx| irk| fvh| elr| ftn| wwt| dql| lpc| otw| hau| sil| bms| csk| hrm| ohd|