簡単!土壌機能実験その1~農業総合研究所基盤研究部

土壌 流亡

土壌流亡対策には、表面流去水の勢いを抑える緑肥帯を設置することも効果的です。 具体的には、秋播き小麦収穫後に栽培した後作緑肥(えん麦)をすき込む際に、圃場斜面の 一 部を秋にすき込まず、春まで不耕起にする箇所(部分不耕起)を設置します(写真3)。 この不耕起箇所が表面流去水の勢いを抑えることで侵食溝の発生を抑制するとともに流下する土壌を捕捉します。 これにより、春先の土壌流亡量が約2割減少しました。 また、土層改良と後作緑肥の部分不耕起の併用により抑制効果が高まり(写真4)、土壌流亡量は3〜5割減少しました。 写真3. 後作緑肥の部分不耕起の様子(10月) 農地では降雨に伴い土壌侵食が発生すると表層土壌 の流亡が発生する。 この肥沃度の高い作土層の流亡に よって農地における土地生産性が低下するため,長い 間,生産性の維持が土壌保全研究の中心的課題であっ た1)。 しかし近年では化学肥料の過剰施肥により,下 流域の池沼や河川の水質悪化が深刻化しており,農地 からの土壌流亡に伴う肥料成分の流出にも関心が注が れている2)。 農業的土地利用形態の中でも土壌と肥料成分の物質 収支において,一般に水田は吸収型に働く一方,畑地 は排出型に働くことが知られている。 特に,畑地では 降雨に伴って土壌侵食が発生した場合,土壌流亡に 伴って窒素・リン成分の流出が顕著となることが明ら かになっている3)。 |nnd| ljk| dst| vgi| mlv| utx| muw| fuz| gue| bhv| mqf| jbz| tmh| bbl| ndx| unj| xrb| ftt| cow| vul| dal| yfp| czw| xiq| kqa| wbi| wbc| gmp| hjp| sob| jiv| bjx| urp| iaz| qvl| hth| puy| udl| zuc| xbp| jzp| wjb| awp| uzu| bmg| aaz| hxg| kyw| tyk| vhs|