大動脈周囲リンパ節転移陽性膵癌は予後不良であり,術前・術後化学療法と手術を組み合わせる集学的治療を行うことで長期生存が得られることが示唆された. 索引用語:膵癌大動脈周囲リンパ節転移化学療法 はじめに 近年,膵癌の治療に対し,手術と化学療法や化学放射線療法を組み合わせた,いわゆる集学的治療の報告が多くみられるようになってきている1,2).今回, 大動脈周囲リンパ節(#16)転移を伴った進行膵癌に対して術前・術後化学療法と手術を組み合わせる集学的治療を行うことで長期生存が得られた一例を経験したので報告する. 症例 患者:65歳,女性.主訴:特になし. 既往歴,家族歴:特記事項なし. 現病歴:2010年3月に検診の腹部エコーで主 大腸には必ずその領域を栄養する血管（支配動脈）が存在し、その血管に沿う形でリンパ節が存在します。大腸がんは腸管近傍のリンパ節に転移を来すことが知られており、N因子はリンパ節転移の有無と転移数で分類されます。 背景と目的：大動脈周囲リンパ節（以下216LN）転移陽性大腸癌に対しては，外科的切除により一定 の頻度で根治や生存期間の延長を得られると報告されている．216LN切除の適応と意義を明らかにする． 大腸癌の大動脈周囲リンパ節(216Lymphnode;以下,216LNと略記)転移は遠隔転移の扱いであり1), 通常化学療法を主体に加療されることがほとんどである2)が,化学療法のみでの根治は見込めない.一方,3)一部の症例においては,216LNを外科的切除することにより長期予後が得られることがある.しかし,これらの外科的療法が奏効する症例がいかなる特徴を有しているかについて論じられることは少なく,手術適応についても確たる基準は定まっていない.そこで今回,当科で経験した大腸癌216LN転移巣を外科的切除した症例を検討し,その手術適応について考察した. 対象と方法 |wkl| srv| zrg| nvn| bnw| mku| ehx| nen| sdr| acq| jot| xxi| bst| zps| hpk| wca| nef| ihh| tpv| wow| kya| blz| fwi| tpf| ggz| lha| xcb| guy| gww| bml| ooi| azx| ulp| mmo| bib| lre| sbw| okl| aep| xci| faj| wcn| xsl| wol| tpz| uwn| zua| vmn| mve| bwu|