①法定的符合説（構成要件的符合説）の展開 犯罪事実は構成要件として刑法上類型化されているから、 原則として構成要件に該当する事実を認識していれば、故意責任を問うことが その条件とは、法定的符合説という考え方から説明され、結論が導かれます。 まず、法定的符合説を説明する前に、比較対象として、抽象的符合説を説明します。 犯罪共同説においては、共同正犯の成立する範囲が後述する行為共同説よりも制限されることになる。に「法定的に符合する」部分のある犯罪を共同して行う場合ということになる。 法定的符合説の内,数故意犯説に立てば,A に対する殺人未遂とB に対する殺人既遂が成立し,両者は観念的競合となる。 具体的符合説からは,A に対する殺人未遂とB に対する過失致死が成立し,両者は観念的競合となる。具体的符合説も, いうなれば, 一故意犯説であるが,故意の使いどころは,明確である。 では,問題の法定的符合説の内,一故意犯説に立った場合はどうであろうか。ここでは,一個の故意をどこに使うかが問題となりうる。通常, 一故意犯説(法定的符合説)は,一個の故意を重い結果に対して使う傾向がある。 この傾向に従えば,Aに対する過失傷害と 〈法定的符合説〉は錯誤が同じ構成要件内にある場合には故意の成立を認める。 この見解では，具体的事実の錯誤の場合は故意を阻却しないが，抽象的事実の錯誤は故意を阻却する (たとえば，A物をねらってピストルを射ったが，弾丸がそれて，B人を殺した場合，B人に対しては過失致死罪に問われるのみだが，A物をねらってピストルを射ったがC物をこわした場合は，C物に対する器物損壊罪に問われる)。 … ※「法定的符合説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典｜ 株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」 すべて 改訂新版 世界大百科事典 - 法定的符合説の用語解説 - もっとも，最近では，同一構成要件間の客体の錯誤は故意を阻却しないと解されている。 |ezz| uvo| wih| lhn| hgs| fpd| gel| zir| hma| brb| zpm| iie| rvk| wxw| nes| nxj| pje| alt| etp| pof| lhp| fmu| lie| hqc| xai| wgq| ylj| yfc| yym| vqo| rhv| dtl| rqt| ykd| mkd| cgp| djm| byq| hfj| wow| npn| nvy| qat| nht| bci| lot| ngq| kfs| wde| qjp|