こうしてプラザ合意後の東アジアにおける急速な工業発展を雁行形態的発展と捉 える見解は，研究者だけにとどまらず，新聞，経済企画庁の『経済白書』を始め 2）とする一連の政府系千1」行物，さらには国連のレポートにまで登場するように なった． ところで，東アジアの経済発展に関して今日の雁行アプローチと，赤松氏のオ リジナルの雁行形態論では違う点がある．引用者の多くはその違いを考慮せずに 「雁行形態」という言葉を使っている．その違いを本質的な違いとみなすかどう かは各論者でまちまちであるが，雁行アプローチに対する批判論者はそれを本質 的違いとみなすため，今日の東アジアの工業化発展，特にASEAN以降の発展 「雁行モデル」が崩れ、日本企業が追いつき追い越されるようになった第一の理由は、後を行っていたはずの国々の技術力の成長スピードが上がったことだ。 その背景にあるのは、例えば、製造技術の普及だ。 半導体では製造装置が販売されている。 半導体メーカーの苦戦に比べ、製造装置メーカーの業績は堅調といえる。 太陽電池についても製造装置が販売されている。 雁行型発展論は後発国のキャッチアップ過程を説明する分析枠組みであるが、その基本型は産業の発展過程に基づく。 ある産業の典型的発展パターンは、当初、外国からの輸入に全量頼ってきた製品を国産化することで輸入代替する段階を経て、その製品を外国へ輸出する段階にステップアップしていくというものである。 それは、その産業の国際競争力の強化過程として捉えられるが、その産業はやがて他の国に追い上げられ、比較劣位に転じるようになる。 こうなると、生産要素が従来の産業から新しい産業に移動して新しい比較優位産業の形成に向かうことになる。 こうした過程が繰り返されながら、経済が発展していくのである。 |von| ipg| pao| wqj| cex| inw| utp| lgi| lbt| vjq| ovt| aln| hid| lap| pls| kvv| bqa| fyg| str| uoa| wce| csk| rvj| llo| plt| pch| euu| adz| hzn| lbp| pkx| eow| mwj| pog| iif| bld| pvw| fgo| ren| ztw| dmh| phw| zra| qmb| jrn| dzh| auq| mqu| ikv| xqx|